🧼正しい雑巾の絞り方
~肩や手首を痛めない動きとは?~
雑巾を絞るとき、多くの人が無意識に行ってしまうのが
「鉄棒にぶら下がるときの手の形」である。
右手は順手、左手は逆手のようにひねってしまう。
この方法は一見しっかり絞れていそうに見えるが、
実際は肩関節や手首に不自然な負荷がかかりやすく、
腕の筋力が弱っている人には不向きである。
✅正しい絞り方は「竹刀を握る」ように
理想の手の向きは、剣道の竹刀を握るときの両手の形に近い。
左右の手のひらを下向きにして、
両手を外から内側へ巻き込むように絞る。
この動きにより、以下のような効果が得られる:
・肩甲骨と上腕、前腕がスムーズに連動する
・余分な力が抜け、筋肉の使い方が自然になる
・腱鞘炎や肩のインピンジメントを避けやすくなる
また、剣道と同様、体幹(体の軸)を意識すると、
より安定して力を伝えることができる。
🌟コツは「構えてから動く」こと
いきなり雑巾を捻るのではなく、
まず両手を正しい位置に“構える”ことが重要である。
その構えの時点で肩・肘・手首の位置を確認し、
「無理な角度になっていないか?」をチェックするとよい。
最初は意識的にゆっくりやってみると、
どこをどう動かしているのかが理解しやすくなる。
🧘♀️雑巾絞り=上半身リセット運動
このように、日常の中の動作も工夫次第でセルフケアに変わる。
特に「手首・肘・肩・肩甲骨まわり」が整っていない人にとっては、
雑巾絞りは立派なリハビリ動作である。
小さな動作の積み重ねが、やがて大きな変化となる。
今日からぜひ、“竹刀を握るように雑巾を絞る”ことを意識してみていただきたい。