梅雨も明けて夏日が続いてますね。
そんな中、当院では新たに棒灸のメニューが追加されました。
なぜ、この暑い季節で棒灸なのか解説していきます。
1. 夏でも「冷え」は起きている
夏は冷房や冷たい飲食により、内臓や深部が冷えます。特に胃腸、腎、子宮などは夏場に機能が落ちやすいです。棒灸で深部から温めることにより、内臓機能や自律神経の回復が期待できます。
2. 夏=「発散の季節」=気血を外に逃がしやすい
夏は暑邪により気血や津液が消耗されやすいことは前にも書きましたね。虚証傾向の人(特に高齢者や疲労が強い人)は、陽気が外に抜けてしまい、内部が虚寒状態になります。棒灸によって陽気を補い、体表と体内のバランスを整えることが出来ます。
3. 夏の灸=冬に効く体づくり
東洋医学では「冬病夏治(とうびょうかち)」という考え方があり、冬に悪化する病(喘息、関節痛、冷え性など)は夏の自然界の陽気を利用すると治りやすいです。夏のうちに灸でしっかり温補することで、秋冬に崩れない体づくりが出来ます。
「夏にお灸?」と思われがちですが、むしろ夏こそお灸の本領発揮の季節です。
冷えた内臓、自律神経の乱れ、冬に悪化しがちな慢性症状の予防として、棒灸はとても有効です。ぜひお試しください。
安井