6月に入り、山科では今にも雨が降りそうなどんよりとした空模様が広がっている。湿気と気圧の変動が大きくなるこの時期、体の内外に影響を受ける人が少なくない。特に、だるさ・むくみ・頭重感・胃腸の不調などを訴える声が多くなるのは、梅雨入り前のこの季節の特徴である。
このような体調不良は、自律神経の不安定さに起因することも多く、単に「疲れがたまっている」では済まされないケースもある。こうしたタイミングだからこそ、治療だけでなく、自宅での運動療法にも目を向けたい。
■逆の動きをしていた患者の一例
昨日、ある患者が来院した。以前お伝えした運動療法を「毎日やっています」とのことだったので、その場で動きを確認したところ、なんとまったく逆の動きになっていた。
誤解や勘違いは誰にでも起こりうる。特に運動療法においては、「一度聞いた」「一度見た」だけでは、正確に身体に定着しないことが多い。
体の感覚や動作は、無意識に“自己流”へと引き戻される傾向があるためである。
■やらないより、やった人の方がよい
このようなケースに出会うたびに思うのは、**「やっていないよりは、やっていた方が圧倒的によい」**ということだ。
たとえ方向性が少し違っていたとしても、体を動かしていたという事実があることで、再調整や修正が非常にスムーズに行える。ゼロから説明し直すよりも、実践がある分、理解も早い。
つまり、多少のズレはあっても、「行動している人」は、回復・改善のスピードが速いということになる。
■運動療法は“継続”と“修正”がセット
治療院でお伝えする運動療法は、その場で終わるものではない。むしろ、そこからが始まりである。
身体の状態は日々変化する。数日前に合っていたフォームも、今日の体には合わないことがある。定期的に動作の確認を行い、今の自分にとって正しい運動になっているかを見直すことが大切である。
誤ったフォームを積み重ねてしまえば、逆効果になることすらある。ゆえに「再確認」は重要であり、必要である。
■治療と運動の両輪で整える
治療とは、受け身の行為である。運動とは、能動的な行為である。このふたつがかみ合うとき、真の意味で“身体が整う”という状態に近づく。
施術で軸を整え、運動でその軸を維持・強化する。この構造を理解し、日常生活に落とし込むことで、体は安定していく。
■季節の変わり目は、再スタートの好機
6月という季節は、天候の不安定さとともに、体調の変化が起きやすい時期でもある。しかしそれは、逆に言えば、体に向き合い直すチャンスでもある。
「なんとなく不調が続いている」
「教えてもらった運動、ちゃんとできているか不安だ」
そう感じたときこそ、治療と運動を見直す好機と捉えたい。
以上のように、運動療法は一度教わっただけで完璧にできるものではなく、定期的な確認と調整が不可欠である。この6月、身体の声に耳を傾け、自分の「つもり」が本当に合っているかを見直してみてはどうだろうか。【6月の始まりに】やっているつもりが逆効果?運動療法の落とし穴と再確認のすすめ
6月に入り、山科では今にも雨が降りそうなどんよりとした空模様が広がっている。湿気と気圧の変動が大きくなるこの時期、体の内外に影響を受ける人が少なくない。特に、だるさ・むくみ・頭重感・胃腸の不調などを訴える声が多くなるのは、梅雨入り前のこの季節の特徴である。
このような体調不良は、自律神経の不安定さに起因することも多く、単に「疲れがたまっている」では済まされないケースもある。こうしたタイミングだからこそ、治療だけでなく、自宅での運動療法にも目を向けたい。
■逆の動きをしていた患者の一例
昨日、ある患者が来院した。以前お伝えした運動療法を「毎日やっています」とのことだったので、その場で動きを確認したところ、なんとまったく逆の動きになっていた。
誤解や勘違いは誰にでも起こりうる。特に運動療法においては、「一度聞いた」「一度見た」だけでは、正確に身体に定着しないことが多い。
体の感覚や動作は、無意識に“自己流”へと引き戻される傾向があるためである。
■やらないより、やった人の方がよい
このようなケースに出会うたびに思うのは、**「やっていないよりは、やっていた方が圧倒的によい」**ということだ。
たとえ方向性が少し違っていたとしても、体を動かしていたという事実があることで、再調整や修正が非常にスムーズに行える。ゼロから説明し直すよりも、実践がある分、理解も早い。
つまり、多少のズレはあっても、「行動している人」は、回復・改善のスピードが速いということになる。
■運動療法は“継続”と“修正”がセット
治療院でお伝えする運動療法は、その場で終わるものではない。むしろ、そこからが始まりである。
身体の状態は日々変化する。数日前に合っていたフォームも、今日の体には合わないことがある。定期的に動作の確認を行い、今の自分にとって正しい運動になっているかを見直すことが大切である。
誤ったフォームを積み重ねてしまえば、逆効果になることすらある。ゆえに「再確認」は重要であり、必要である。
■治療と運動の両輪で整える
治療とは、受け身の行為である。運動とは、能動的な行為である。このふたつがかみ合うとき、真の意味で“身体が整う”という状態に近づく。
施術で軸を整え、運動でその軸を維持・強化する。この構造を理解し、日常生活に落とし込むことで、体は安定していく。
■季節の変わり目は、再スタートの好機
6月という季節は、天候の不安定さとともに、体調の変化が起きやすい時期でもある。しかしそれは、逆に言えば、体に向き合い直すチャンスでもある。
「なんとなく不調が続いている」
「教えてもらった運動、ちゃんとできているか不安だ」
そう感じたときこそ、治療と運動を見直す好機と捉えたい。
以上のように、運動療法は一度教わっただけで完璧にできるものではなく、定期的な確認と調整が不可欠である。この6月、身体の声に耳を傾け、自分の「つもり」が本当に合っているかを見直してみてはどうだろうか。