今回は季節と五臓について見てみましょう。
日本には四季がありますが、五行論ではこれに一つ加えて春、夏、長夏、秋、冬と5つに分類されます。
長夏というのは簡単にいうと梅雨時期のことです。
そしてそれぞれが、前回説明した木、火、土、金、水に相当します。
こちらを五行、季節の方を五季と言います。
※長夏は土の性質を持ち、中央やあらゆる物の”間”に位置します。ですので本来の意味としては、単に梅雨時期だけを指すのではなく、季節と季節の変わり目全てを指す言葉になります。
また人間の体を分けたものもあり、その中で有名なのが五臓です。
肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓が対応し、略して肝、心、脾、肺、腎と言います。
春になると肝を病みやすくなり、夏になると心を病みやすくなり、長夏になると脾が病みやすくなり、秋になると肺、冬になると腎、というようにこれらは互いに連動しています。
※五臓は実質臓器としての肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓と同じ言われれば少し違うのですが、この話はまた別でします。
このような関連性を持ったものを集めた表が五行式体表というものになります。
今回は、説明した五行、五季、五臓だけの表を載せますが、色や方角、匂い、に至るまであらゆるものがあり、これを用いることで、身体のどこが悪くなっているのかなどを推察することができます。
皆さんも新しい視野の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
安井