
その名の通り、ジョナサンという一羽のかもめが主人公の物語。しかし、この本は、動物ものの、和気藹々としたほっこりするようなお話とは違い、禅などに通じるとても精神的なことが描かれています。
普通、カモメというのは食べるために、餌を摂るために飛ぶものですが、風変わりなカモメ、ジョナサンにとっては食べることよりも飛ぶことそれ自体が重要だったのです。
彼は飛ぶ事、その速さに執念して、周りからの非難を浴び、一度は普通のカモメのように生きようと決心するも、やはり飛ぶことに魅入られていきます。
そしてふるさとの村から掟破りとして追放されますが、同じ飛ぶことを求める同士たち、光るカモメに連れられ、天国のような場所でより、高い飛行技術について学んでいきます。
そんなジョナサンの言葉は、何かにハマり、技術を求める人、成長に壁を感じている人にとって金言ばかりです。
本から好きな部分を数編引用してみます。
「だが、彼にとってスピードは力だった。スピードは歓びだった。そしてそれは純粋な美ですらあったのだ」
「聞いてください、みなさん!生きることの意味や、生活のもっと高い目的を発見してそれを行う、そのような鴎こそ最も責任感の強いカモメじゃありませんか?千年もの間、我々は魚の頭を追いかけ回して暮らしてきた。しかし、今や我々は生きる目的を持つに至ったのです。学ぶこと、発見すること、そして自由になることがそれだ!」
「君たちの全身は、翼の端から端まで━」「それは目に見える形を取った、君たちの思考そのものに過ぎない。思考の鎖を断つのだ。そうすれば肉体の鎖も断つことになる」
長い本ではないので、是非お手に取ってみてください。
安井
