高校生の時からベースを弾き始めて、もう17年になる。半生以上弾いていることを考えたら大したことはないが、学内でのバンドから初まり、外でバンドをやり、一時期はお店で弾かせて頂いたりもして、コピーからオリジナルまで幅広くやって来た。
しかし、今年から鍼灸師として働くようになって全然楽器が触れない。やりたい勉強の本も文字通り山積みになっているし、何より帰って酒を飲んだらもうその日はおしまいだ。アニメやYoutubeでも流していたらすぐ寝る時間になってしまう。
そんな中、今月ライブの出演があり否応なく練習をしなければならなくなった。バンドというのはこれだから良い。メンバーに迷惑をかけてはいけないという思いが締め切りに追われる漫画家のように、休憩時間でもなんでも隙間時間を使って練習に励む事になる。
練習して行くうちに「前はもっと上手く弾けたのに」という場面に出くわす。そうなった時、どうするだろうか?
練習量が足りない?それはもちろん。でも楽器を上手く弾くというのは単なる筋トレのような反復すればいいというものではない。
あくまでフィジカル的な話に限定するなら、どれだけ脱力して必要最小限の力でしっかり楽器を鳴らせるか。という事が大事だ。
脱力、余計な力を抜くためには?それには正しい姿勢で立つことが欠かせない。
では、正しい姿勢とは?これについてはこれまでも何度か書いてきたが、今回、自分で「前はもっと上手く弾けたのに」に陥った時にも、まずは姿勢を確認した。
その時、足の開き具合に着目してみた。
少し外旋気味か?調べてみると平行より5〜15度が正しいとのこと。椅子などに座った時も足を広げたり組んだりする癖がある事に思い至る。内転筋が使えてないことも原因かもしれない。
試しに平行にして立ってみると……お?いいのでは?
やはり弱ってる内転筋が頑張ろうとしてはいるが、足の向きを平行にして立つと、しっかり下腹、丹田に力が入り重心が下がるように感じる。
思い返すと空手の姿勢もこれだなと思う。
結果、丹田に力が入って腰椎の前弯が出来てくる。骨でしっかり立つことが出来るようになり、肩、首、手の緊張が取れ、より脱力して弾けるようになった。
この時以降は日常生活でも常に足の角度に意識を向けるようにしている。
自分にとって楽器を弾くというライフワークが、体を上手く使う、体を労わる、体を整体するという行為に繋がっている。
ライフワークで整体を。私はこれからも楽器を弾き続けて、その度に自分の体と向き合っていく。
安井
