
ライブに行った流れから歌の上手さというものについて語ります。
あらゆる事にも通じる話だとは思います。
歌が上手いという事を皆さんはどう捉えるのでしょうか。声がでかいとか、すっごく高い声が出るとかそういう面でしょうか?
表面だけをみるとそういう部分がフィーチャーされますが、私が思うのはどれだけリスナーへピュアに、ノイズなく聴かせられるかです。それは派手な技術というより一歩引いた、少し燻し銀な技術かもしれません。
そのためには何が必要か。歌の音程は勿論、ピッチがしっかり合っているか。リズムが合っているか。しっかりと余裕を守って発声出来ている、細い声になっていないか。曲の表現に合っているか。沢山の要素をクリアしなければなりません。それには今言ったような事、それ以上の事をまず理解する必要があります。音という物の”解像度を上げる”事が必要になるのです。
それによって本来のその曲が持つ魅力を引き出す事ができます。目立つ表面的な技術はあくまでパフォーマンス、飛び道具にすぎません。勿論、ライブという場でそれを出せるのは素晴らしい事です。しかし、それだけではなく、土台をしっかりと固める技術。解像度を上げる事がとても大事だと私は思っています。
これは鍼灸にも言えます。飛び道具的な技術じゃなくて、鍼の、そして人の体が持つ本来の力をしっかり捉えて、余計な事を入れずに施術する。解像度を上げるには、理論的な勉強、あらゆる行為の言語化、反対に抽象化、また鍼灸をするという事から一度離れてみるのも、いいかもしれません。一朝一夕にできるようになる物ではないですが、だからこそ、価値のある、自分の血肉になったものになると思います。
行ったライブは1日で50人以上、2日で100人以上の出演者がいて、もちろん上手い人もいれば下手な人もいます。でも、全員掛け値なしに素晴らしいパフォーマンスでした。ここまで書きましたが、本当は上手い下手は魅力の一要素にしか過ぎません。一番大事なのはその人がその人たり得るかどうか。その人として何が出せるかです。
それをしっかり自戒しながら技術についてこれからも学んでいこうと思います。
安井
