
私は本が好きだ。学生時代は人と話してえる時間より本を読んでる時間の方が長かったであろう。
本を読むとは孤独な行為だ。ただ一人、音も鳴らない、印刷された紙を束ねたものを見つめながら、静かに粛々と読み進める。読み姿から何だか辛気臭い。
本がどうしても読めないという人がいる。
私は、単にその人が堪え性がないだけだと思っていたが、もしかしたら”本を読むという孤独感”が耐えられないのかもしれない。
「本を読まないということはその人が孤独でないという証拠である」
という言葉を残したのは太宰治だ。
私は孤独を好む。読書も好む。本を読むとは自分のうちに入っていく作業だ。それがやはり楽しい。
「人に理解されないことが、唯一の誇りであったから、物事を理解させようという衝動に見舞われなかった。孤独はどんどん太った。まるで、豚のように」(三島由紀夫著『金閣寺』)
